公共系システムのUI/UX改善とアジャイル開発の適用、それに向けた政府の取り組みについて by ほまるさん | デジタル改革アイデアボックス

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アイデア番号
@03016

公共系システムのUI/UX改善とアジャイル開発の適用、それに向けた政府の取り組みについて

カテゴリー
0-1.デジタル社会に関する意見
寄稿者
ほまるさん
投稿日時
コメント数
9コメント
評価P
9ポイント

公共系システムの開発を外部のシステムベンダに発注する場合、納期に間に合うように予算内で機能を実装することが最優先となり、定量化が難しい「使いやすさ」は調達仕様に含まれないこともあって、UI/UXはなおざりになります。
(関連トピック @02857

ではアジャイルだとなるわけですが、実現する機能や実現時期・コストをトレードしながら調整していくのがアジャイルですから、RFPを通じて仕様や発注金額、納期を定めて調達している現在の調達方式だとまずうまくはいきません。
また調達の課題をクリアできたとしても、アジャイル開発では発注者がプロダクトオーナーとして開発チームに加わり、具備すべき機能の選択や優先度付けに責任を持たなければならないのですが、それをできる人は今の公務員には少ないでしょう。プロダクトオーナーにプログラミングできることは求めないにしても、ベンダと対等に会話できないと開発の足を引っ張る存在になります。
加えてアジャイル開発だと高確率で偽装請負が発生するというコンプライアンス的な課題があります。準委任や請負契約では、発注者側が技術者に直接指示することはできません。技術者に直接指示できる派遣契約で雇えば偽装請負は免れるますが、そもそも優秀な技術者が派遣という働き方を選んでいることは少ないでしょう。
さらに言うと、開発だけアジャイルにするだけでなく、リリース後の運用中に発生する変化に対応し、また改善を加えていくためにはDevOpsの体制を作って納品後も開発を継続することが求められてくるわけですが、それを実現している公共系システムはほとんど事例がないのではないかと思います。

ではどうすればいいのかを考えるにあたり、諸外国はどうなっているのか調べようと検索してみたところ、経済産業省の出しているレポートがヒットしました。
https://www.meti.go.jp/...report/H28FY/000454.pdf

このレポートによると、どの国も民間技術者の登用や民間事業者との連携の枠組み、官側では内製組織や職員の育成プログラムを整える、ユーザー評価KPIの整備など、様々な工夫をしているようです。当然のようにアジャイル開発も採用されています。
よくまとまっているレポートなので、デジタル改革推進のためぜひ活かしてほしいと思います。

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