- アイディア番号
- @03112
簡易裁判(少額訴訟)を完全オンラインで手軽に
- カテゴリー
- 0-1.デジタル社会に関する意見
- 寄稿者
- SamuraiOZさん
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- 投稿日時
オーストラリアのメルボルン在住です。
借家からの退去時に床の傷の修理費用をめぐり大家ともめて、VCAT(簡易裁判)で争うことになりました。
幸か不幸か、そのタイミングでコロナ第2波の流行が広がり、裁判は電話でやることになりました。
裁判の申し込みはコロナが流行る前からWebで簡単にできるようになっており、少額訴訟の場合費用は無料で、証拠の提出も裁判所宛てのメールにPDFを添付して、cc:に大家と不動産業者を付けて送りました。
弁護士を雇う必要はなく、必要であれば無料で相談にのってくれる支援団体があり、裁判にのぞむにあたり準備すべきことや有利に進めるためのノウハウが書かれたWebサイトも充実していました。
お陰様で、自宅から一歩も出ることなく、一切の郵便物を送ることもなく、パソコンと電話だけで大家の法外な要求を却下してもらって事なきを得ました。
我々の裁判の後で、VCATはZoomなどのビデオ会議システムを使って裁判ができる仕組みを導入しましたので、パソコン一台で手軽に無料で裁判ができるようになっています。
日本でも60万円以下の少額訴訟は簡易裁判所で比較的簡単にできるようですが、もう一歩進めて申し込みから証拠の提出、ビデオ会議システムを使った裁判まで全てオンライン化すれば、より裁判の敷居が低くなり、今まで泣き寝入りしていた経済的弱者を救えるのではないかと思いました。