- アイディア番号
- @05318
デジタル社会の陥穽
- カテゴリー
- 0-1.デジタル社会に関する意見
- 寄稿者
- UNZEN.JPさん
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- 投稿日時
アンチテーゼとして提起します。
社会のデジタル化に反対するものではありません。もともと私はデジタル方式は「アナログという大地から生えた一本の樹木」という認識で、デジタルとアナログを対立的に捉えてはいません。デジタル化されて「不便になった」「不安定になった」「危険になった」「わかりにくくなった」ような事例を、敢えてここで挙げてみたいと思うのです。つまりデジタル化の「負の側面」ということになると思います。
あたかもデジタル万能と称揚されかねない現在の風潮の中で、孤立覚悟で反旗を翻すのは、実際にはとどめることのできないデジタル化の進行を、せめて「より健全な」ものとしたい、そうあって欲しいという願いに発しています。デジタル化の良い部分だけでなく、悪い部分も認識し事前に対処することで、より良いデジタル社会が実現できると信じるからです。
まずは卑近な一例から。
暗号は通信の秘密を確保するために大事な技術だと思いますし、それなしに現在のインターネットは用をなさないほどです。が、最近私が使っているメールサーバーの証明書が更新されたのですが(そういう通知がありました)、その頃からだと思いますが、メールの受信の際に「認証できませんでした」というメッセージが頻繁に出るようになりひどく不便な状態が続いています。設定を変えてパソコンの方は出なくなりましたが、同じ設定でもスマホではまだ解消していません。いつの頃からかhttpはhttpsになり、証明書が必要になりました。単純だったアクセスが複雑になって盗聴や偽装を排除する、それはいいことなのですが、複雑になった結果、それまでなかった無用なトラブルが出やすくなったのではないでしょうか。メールの設定も以前はごく単純なものでしたが、今は何がなにやら分からないほど種類ができていて、どれを使えば良いのか意味がわかりません。「安全のためにこれを使え」と言われますが、私としては別にメールを見られたくらいで困らないから、もっと簡単にして欲しい、と思うくらいです。安全のために過度に複雑化が進み、不便になり、トラブル発生の可能性が高まっているように思えます。今回の私的トラブルで、そう強く感じましたので一例として挙げました。
折に触れ追記していきたいと思います。よろしければ関心のある皆様もご協力ください。(ちなみに荒れ防止のため原則個別の返信はしません)