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アイディアの問題報告

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選挙のネット投票に反対します

「ネットバンキング」などを引き合いに、選挙のネット投票の推進を訴える人が多数いるが、ネット投票には反対します。

ネット投票での課題はただ一つ「日本国憲法15条4項の投票の秘密」との折り合いをどう付けるかの問題。

ネットバンキングでは、仮に不正に入出金が行われた場合、入出金記録に基づく「客観的証明」を元に裁判で争うことができる。ネット投票では、仮に不正に投票が行われた場合、裁判で争うためには、「有権者が誰に投票したか」の「客観的証明」必要となる。仮に「客観的証明」ができるとすれば、それは「投票の秘密」を侵すことになる。

良くエストニアの例を引き合いに出す人が居るが、エストニアは厳密な意味での「投票の秘密」を放棄しているからネット投票が可能なのだろう。
実際、エストニアでは期限まで何度でも投票内容を変更できると聞く。本人が後から変更できるということは、有権者の情報と投票結果が紐づけられている、即ち「有権者が誰に投票したか」の「客観的証明」ができるレベルに「投票の秘密」が制限されており、手続きを踏んだシステムの管理者には誰が誰に投票したか判別することが可能ということ。

半可通な人に限って「匿名性」を維持しつつ「不正を防止」できる【技術】があると息まきます。けれど、「選挙」というのは技術論では片付かない。
仮に、そんな夢みたいな【技術】があったとして、その【技術】の詳細が理解できるのは極一部の人間で、一般大衆は理解できない。

想像しましょう。夢みたいな【技術】でネット投票を実施する。そこで、識者Aが「ロシアの遠隔攻撃で票を操作された」と主張する。これに対して識者Bが「日本の技術はロシアの攻撃で揺るがない」と主張したとする。一般大衆はA支持者とB支持者で対立して堂々巡りする。
選挙は、国民一般大衆の信頼が無いと成立しません。投票場での投票というローテクは、一般大衆にも「不正のあり/なし」を判断できるという意味での優位性があるのです。極一部の人間しか理解できない【技術】は意味を成しません。

自分のような旧世代の人間に「投票の秘密」は極めて重要ですが、現代社会の現代の若者には投票の秘密は不要なのかもしれません。なので「憲法の投票の秘密」を改正したうえでネット投票を実現することまで否定はしませんが、そういう手続きを端折ってのネット投票には反対です。

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