アイデアの問題報告 | デジタル改革アイデアボックス

あなたと創るデジタル社会

デジタル改革アイデアボックス


アイデアの問題報告

対象の内容

デジタル庁が目指すシステム運用経費3割削減の方針について

デジタル庁が目指すシステム運用経費3割削減という後ろ向きの取り組みに反対します。

報道によると、2025年度までにシステム運用経費を3割削減するとされています。
政府のIT予算に関する情報がまとまっているITダッシュボードによると、システム運用経費は2013年度比で2021年度までに3割削減される見込みであり、元々4,000億円程度であった運用経費は3,000億円を下回るまで削減されるようです。そこからさらに3割削減ということは、さらに1,000億円近く削減するということになります。

さて、ここで米国のIT Dashboardを見てると、IT Spendingは…900億ドル、円換算するとおよそ10兆円です。IT予算に関するレポートも同サイトにあるので見てみると、開発・整備(Development, Modernization & Enhancement)と運用経費(Operations and Maintenance)の割合は、20:80となっています。
そもそものIT予算が日本に比べると米国は桁違いに多いのですがそれはまあ置いといて、日本の2016年度データでは、整備:運用経費割合が25:75となっていてこの時点ですでに米国より運用コストの割合は少ないようです。そこから2021年度までに運用経費が1,000億円削減され、この度また3割削減を目標を立てているわけですが、そんなに削減を繰り返して大丈夫なのか、と心配になります。

システム運用を軽視すると、セキュリティ脆弱性の放置、故障時や災害対策に備えた準備・訓練ができない、運用しながらの改善(DevOps)活動ができない、監視が行き届かず情報流出や故障の予兆に気づかない、といったことが起こります。
事故が起こるまで運用の重要性って気づかれないんですよね…。事故が起こらなくても褒められずコスト削減の標的にされ、事故が起こると責められ吊し上げられるのが運用の現場です。デジタル庁もそのような意識だとするとこの先が思いやられます。
ちなみにクラウドでコスト削減を狙っているのかもしれませんが、クラウドを使うと初期コストは低減しても、定常的な利用コストがかかってきます。計上の仕方にもよるかもしれませんが、運用コストとしてはむしろ増えると考えた方がよいかもしれませんよ。

報告/依頼内容
ページの先頭へ