あなたと創るデジタル社会
災害発生時の対応フローやリソースを、状況の変化に応じて随時更新できるデジタルデータで管理することを提案します。 書類ベースの工程表やフロー図では、状況に合わせて対応を柔軟に変更したり、リソースの稼働状況や供給状況などをリアルタイムに把握したりすることはできません。 平時にあらゆる種類・規模の災害を想定して、必要となる対応(被害状況把握、行方不明者捜索、避難所開設など)とそれに必要なリソース(人材・機材・設備・物資など)の紐づけを行い、その情報を工程・リソース管理システムに登録しておきます。 デジタルデータであれば優先するべき工程やリソースの割り振りなどシミュレーションして、混乱した状況の中でも最善の対応を探ることができます。 市町村単位では大規模災害に対応しきれないので、県レベルで工程・リソース管理システムのフォーマットを作成して一元管理し、エリアごとの情報は各市町村が部分更新できるようなシステムを利用するといいと思います。 自治体だけでなく、電力やガス・水道などのインフラ設備の情報も、各管理会社の管轄ブロックごとに利用世帯数や損傷時の復旧作業要員数などを登録しておき、各管理会社が部分更新できるようにしておけば、寸断の状況把握や復旧のリソース割り振りなどを可視化して、情報共有に役立つと思います。 災害大国で人口減少が進む日本には、限りあるパワーを最大限に活かすためのデジタル管理が必須と思い、提案させていただきました。