あなたと創るデジタル社会
カードは要らないし、なんならマイナンバー自体無くすこともできます。 人は元々「顔」という究極のIDを持っています。 わざわざ一人ひとりに番号を振ったり、カードを持たせたりすることは必要は無いと思います。 単なる番号ではなく顔というIDに情報を紐付けるというふうに発想を変えれば良いのではないでしょうか。 カードなどというそれこそアナログ時代の象徴みたいなものをいまさら全国民に配って持ち歩かせるなどというのはそれ自体まさにナンセンスです。 スマホアプリになったとしてもです。 例えば病院に行ったけどマイナンバーカードを忘れて受診出来ずに、取りに帰って出直すなどいった情景が思い浮かびます。 『ハンコを押すために出社する』のと同じレベルの不条理さです。 ハンコをなくすのと同じ感覚でカードを持つという発想も捨ててはいかがでしょうか。 スマホが扱えない人がいるのと同じように(例えば認知症の方)カードを管理できない人もいます。 そういった方も「顔」については常に身に付けています。 何かの理由で病院に搬送されたり、徘徊したりした際なども容易に人定出来ます。 技術的には、コンピューターが番号でしか情報を効率よく処理できない時代であれば、番号をキーにするという必然性はあったと思います。 しかし今のコンピューターの性能であれば顔情報をキーにして処理することくらい朝飯前のはずです。 また、顔情報の採取自体もスマホ一台あれば完璧に可能です。 例えば役所で顔情報を登録するとした場合も、登録者本人はスマホを所持する必要すらなく、役所窓口にスマホが数台用意されているという状況さえあればよいでしょう。 スマホやパソコンを使えない人が居るからデジタル化に反対、云々の議論も意味のないものとなります。 そして現場での運用においても、役所窓口や警察や病院などがスマホを持っていればいいのです。 エストニアも現状カードを使ってはいますが、数年前はまだ生体認証技術が実用化に至ってなかったからだと思います。 今日これからデジタル化システムを構築していこうとする日本は、完全にゼロから発想して良いのです。 ただ現実には関連する役所、政治家、業者などの抵抗が大きく、困難であることは十分予想できます。 しかし『これからのデジタル先進国』を目指すのであれば、この段階で頭を切り替えるべきではないかと考えます。