あなたと創るデジタル社会
農水省は「住宅地等における農薬使用について」という文書を、環境省は「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル」をそれぞれHPに公表し、薬剤散布を行う際は充分な時間的余裕を持って事前通知をすべきと定めている。 実際にはこれらの国の指針を守らず通知なしに散布している農家が殆どであるが、事前通知したとしても現地に小さく張り紙や看板を出すか、回覧板を回しても既に散布が終わった後に回って来たりするだけなので、看板や張り紙は毎日その場所を通る人でなければ気が付かない事も多いし、回覧板ではタイムラグが生じる。 農薬散布は健康被害を及ぼしうる行為であるため、国の指針に従って事前通知を必ず行い情報提供をしなければならないが、市民が薬剤散布について必要な情報を簡便に入手できるように、薬剤散布の予定を自治体のHPからデジタルでアクセスできるようにしてほしい。 デジタル管理にすれば、農家は天候に応じて当日予定を変更する際も、HPにログインして自分で情報を書き換えられるので危急の事にも対応できるし、農薬にアレルギーがあったり呼吸器疾患を持つ人はHPで散布情報を入手し自己防衛できる。 農家の自主性に任せても自主的に周辺住民に対して事前通知を行う農家はほぼいないのが現状である。デジタルで情報管理を行うシステムを確立し、さらに無通知散布については罰則を設けて欲しい。 他人に健康被害を及ぼす可能性のある薬剤を散布して空気を介してそれが広く広範囲に揮発するのであるから、罰則規定は当然必要である。 高齢で自分で情報を入力したり書き換えたりできない農家については、農家が自治体に電話して散布日時や場所、薬剤名等を伝えれば自治体職員が代行入力すればよい。