あなたと創るデジタル社会
様々な行政サービスや手続きを、スピーディーにコスト効率よく実現していくには、認証や決済・メッセージングなどの汎用的な機能を再利用すること(車輪の再発明をしないこと)が重要です。 そこで、例えば以下のような汎用的な機能はマイクロサービス(Web API)としてデジタル庁や事業者等が提供し、特定の事業や施策を実現するより上位のサービスから利用可能にするべきだと思います。 ・認証用のIdP、Single Sign On ・認可 ・支払いと収納 ・還付や送金 ・納税証明書相当の取得 ・メッセージング(通知、既読確認) ・PKI(電子署名、検証、暗号化、タイムスタンプ) ・分散トランザクションのコーディネーション(2フェーズコミットやBASEなど) ・書類発送サービス(印刷、封かん、発送まで一貫して) ・公文書やデータの保管(法定保管期間)、国立公文書館と連携? ・etc. 大きなシステムにしないことで、中堅SIerも参入でき、ベンダーロックインされづらく、調達コストも下がるかと。 スピーディーかつ低コストに政府の施策を実現するには、上記のような足回りのマイクロサービスがが必要でしょう。 なお、マイクロサービスのAPIの仕様の策定や、リファレンス実装やライブラリの実装などは、特定のベンダーに委託して単年度で作るようなことはせず、RFCの策定プロセスやオープンソースソフトウェアの開発プロセスなどを参考に、様々なアイデアや意見を取り込んで、完成度の高くセキュアで、相互運用性が高いものにする必要があります。ひっそりとパブリックコメントを募集するのではなく、IT系のメディアに仕様策定への貢献を求める広告を出す位して、積極的に知恵を集めるといいでしょう。