あなたと創るデジタル社会
LibreOffice日本語チームの野方と申します。LibreOfficeコミュティからの意見として書きます。 行政機関が利用する文書ファイル形式は、Microsoft OfficeのOOXML(docx,xlsx,pptx)と一太郎のjtdが混在している状態だと思います。これを国際規格でありオープン標準であるオープンドキュメント形式(ODF)に利用を統一してください。 Microsoft Officeが利用するOOXMLには欠点があります。OOXMLは国際規格と実際の製品には離反があり事実上、利用できるのはMicrosoft Officeしかありません。また、OOXMLには企業の影響力が強すぎる問題もあります。これではオープン標準とは言えないと思います。 ODFは、イギリス政府と台湾政府が行政と外部がコラボレーションを行う場合の標準形式として利用しており以下のような文書も出しております。 * Using Open Document Formats (ODF) in your organisation: https://www.gov.uk/guid...df-in-your-organisation * 國家發展委員會-推動開放文件格式政策說明: https://www.ndc.gov.tw/...&s=CDA642B408087E65 * 認識開放文件格式(ODF) - 維護大家的數位平權: https://youtu.be/mHTNYC0HgrE ヨーロッパでは、オープン標準とデジタル主権の観点から移行を進めている行政も増えています。 ODFは、Microsoft Officeでも利用可能です。MS Officeを持ってる方はそのまま利用、持っていない方はLibreOfficeを利用するといった使い分けも可能です。文書編集のためにソフトを購入しなければいけないということも避けられます。 ODFへ移行するには多大な作業が必要です。民間企業には負担となりますが行政では逆に雇用創出になります。コロナ禍で経済が冷え込んでいる今、大胆な改革をして雇用を創出し、人々へお金を回し、経済を回すことが政府には必要ではないでしょうか。