あなたと創るデジタル社会
先日,新幹線で全線で携帯電話の利用が可能となるというニュースがありました。 総務省の「電波遮へい対策事業」によって,今までトンネル等で外部からの電波が遮蔽されていた区間でも,携帯電話が利用できるようになるというニュースです。トンネル内の区間の場合,トンネル内部に光ファイバを通し,アンテナを付けて改善を図ったそうです。またトンネルのない区間でも,そもそも基地局が周囲になく圏外だった区間には基地局を増設したとの事。 財源について,該当区間が「鉄道トンネル」の場合,「移動通信用中継施設(鉄塔、局舎、無線設備等)」の整備には国費による補助があります。 総務省の「携帯電話の基地局整備の在り方に関する研究会」の報告書によれば,「2022年までに補助事業による対策を実施」,また,経営状況の厳しい鉄道事業者については新幹線同様「鉄道事業者の負担無しで事業を実施」する事が既に検討されています。 補助の対象を公衆無線LANアクセスサービスにも拡大すれば,スマートフォンでのテザリングやモバイルWi-Fiルーターのような形で,携帯電話基地局から電波を拾い,車両設置のルーターでWi-Fiとして飛ばす,というように安定した通信も可能になるでしょう(既に新幹線や一部特急では同様の方法で無料のWi-Fiサービスが提供されています)。 国の補助を利用して,徐々に在来線でも全線で安定した通信が利用できるよう,整備が進む事を望みます。 参考資料: 新幹線全線 トンネル含め携帯電話「圏内」に 秘境駅「峠」付近で整備完了へ | 乗りものニュース https://trafficnews.jp/post/102198 以下の資料は総務省ホームページから。 総務省 電波利用ホームページ|電波利用料|電波遮へい対策事業 https://www.tele.soumu....ys/fees/purpose/syahei/ 携帯電話の基地局整備の在り方に関する研究会報告書(案) - 携帯電話の基地局整備の在り方に関する研究会 https://www.soumu.go.jp/main_content/000616968.pdf 電波遮へい対策事業の概要【別紙】(PDFファイル) https://www.jmcia.or.jp...les/pdf/denpasyahei.pdf