あなたと創るデジタル社会
政治の結果はすぐに表れるものとは限らず、20年30年先になってから選挙で選択された政策の効果が社会に現れるものも多いです。 逆に言えば、20年30年先の未来を見据えて、どのような選択をするのが最善か選択する必要があります。 そうであれば、20年30年後に現れる結果の影響をもっとも受ける世代、その時代の社会を担う世代が、その未来をどうすればよいか決定できるようにすべきでしょう。 しかし、少子高齢化の世の中では、たとえ若年者と高齢者が同じ投票率で投票したとしても、高齢者の意見が通ってしまいます。 代表的には年金問題が挙げられます。 いまの制度では、高齢者が自分の納めた年金以上の受給を得られる一方で、若年者は将来自分の納めた年金が返ってくることはあり得ません。それを是正するためには、一刻でも早く世代間の公平性を保てるよう制度改革をしなければなりません。またそれが早ければ早いほど傷は少なくなることは誰でも解っています。 しかしそれにも関わらず、高齢者にとって得にならないそのような決定は、高齢者自身が支持しませんし、そういった有権者の票が欲しく自らも高齢者の政治家も腰が重いのが現状です。 大阪都構想でも高齢者は反対、現役世代は賛成という流れで僅差で反対の意見が通りました。 つまり今の選挙制度では、こういった長期にわたって影響するような問題は先送りにしがちで、早急に対処すべきことが分かっていても、それに着手できないのです。 そこで世代間格差を是正するため、平均余命を基準とした係数を割り出し、それによって一票の重さをあえて増減するようにするような仕組みを導入して欲しいです。 つまり平均余命と一致する年齢の人の票を1とすると、18歳の人の票を1より大きな数とするのです。 そうすることができれば、将来を見据えた政策が通りやすくなり、現代で浪費して未来に負債を残すような政策は通りにくくなるはずと考えています。 誰しも年を取ります。 この制度になったとしても、生涯で得られる票の重さは平均化されますので、平均化された一票の重さは同じはずです。若い頃に余分に貰った重さの分だけ、年をとったら軽くなるというものです。 如何でしょうか。