あなたと創るデジタル社会
最近SNS上で、銀行ITシステムのソースコードが流出したと話題になっております。 噂の限りでは、末端の開発者がオンラインファイル共有サービスの使い方をよく理解しないまま悪意なく公開してしまったとされていますが、話題になった理由は「流出当事者は重層下請の末端に位置し、途中の下請業者がすでに解散しているため、被害者たる銀行は流出当事者に対していかなる法的措置も取ることができない」とされていることです。今回はたまたま預金者の財産を脅かす中核的部分は流出しませんでしたが、システムの弱点が露呈しハッキング犯罪者に悪用される可能性もありました。 IT業界における重層請負の慣習は、責任の所在をあいまいにし管理不徹底と情報セキュリティの低下を招く危険な慣習であると考えます。 政府ITシステム開発における重層下請を禁止してください。 さらにいえば民間のITシステム開発における重層下請も禁止してください。 なお、建設業においては国道交通省にて重層下請の問題点と対応策について議論されています。 https://www.mlit.go.jp/common/000183645.pdf