あなたと創るデジタル社会
「メテオフォール型開発」というユーモラスな言葉がありますが、今回のデジタル改革がそうならないように願っています。 もし平井大臣の指示が現場に隕石のごとく降り注ぎ、職員の労働環境の悪化や、混乱に乗じたITベンダーの金儲けにつながってしまっては、国民のためのデジタル改革ではなくなってしまいます。 現場が良いシステムをつくれないのは、人材育成投資の不足や、絶対的なマンパワーの不足など、根源的な原因があります。もし、それらに目を向けず、ただの結果、つまりシステムの在り方それだけを否定して、理想のシステムを求めるだけでは、現場はますます疲弊し、天から降り注ぐ隕石でみな息絶えてしまうでしょう。 スピード感、前倒し、新しいやり方、理想のアーキテクチャ、これらを求めるのは良いですが、トップがこれらのきれい事を唱えるだけでは再びデジタル敗戦は繰り返されてしまいます。ハコ(組織)だけでなく、中身の人の質や規模を含めしっかりとした態勢づくりと、アクセルだけでないバランスのとれた進め方をしていく必要があります。期待しています。 ps 虎ノ門のデジタル庁準備室のビルの下には連日深夜に長蛇のタクシーの行列ができていますが、デジタル改革の現場は大丈夫なのでしょうか?